3話「終わらない迷路」
タンッ 思い切り扉の外へ飛び込んだ。 優斗、待ってて今助ける・・・。
「キャアアアア」
怖い。下が見えない空を落ちてゆく、それと同時に眠けが襲う。
「鈴起きなさい」
お母さんの声、昨日のことは夢?ふとカレンダーを見ると、2xx5年7月6日
「夢じゃない?優斗が死んだのは7月10日・・・ってことは戻ったんだ!」
これで優斗を救える。
「いってきまーす。」
ついにきた優斗が死んだ日、優斗を守る。
「何で、何で」
これでタイムリープして10回優斗が死ぬのを何回も見た。
どうあがいても優斗の死は防げなかった。最初のタイムリープは、一緒にいたけど飲み物を買っているうちに落下、2回目は目の前で。優斗を死んだ場所に連れて行かないようにしても。もう、ヤダ何で毎回死ぬの?何で終わりはないの?優斗は死ぬしかないの?泣いていたときサクヤが
「お前、そのカギ」
と言いながら片翼のカギを差し出した。