いつか、君に会えるなら。

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3:愛音◆Bc:2016/12/06(火) 14:47


『いつか、君に会えるなら。』

1,双子 ~りりなside~

「あ、ミィ!」

あたし、板美りりなには双子の姉がいる。

しっかり者で優等生の素敵なお姉ちゃん。…って言っても、同級生だけど。

__みりな。

それが、姉の名前。

でも、いつからか、ミィと呼ぶようになった。

ちなみにあたしは、リィ。

あたしたちは高校生。

友達はいなかったけど、すぐに出来た。

双子って、目立つから。

いつもつるんでいるのは、のんちゃん、りゅう、しゅん、コウ、とあたしたち。

中でものんちゃんは入学式の日に話しかけてきた。すごい勇気だよね。

そういうわけで、あたしたちはいつも一緒。

高校生活、超・最高!

「あ、リィ」

ミィが振り返ってにっこり笑う。

「ミィ、のんちゃんたちは?」

「のんちゃんとコウは部活。りゅうとしゅんは、下駄箱で待ち合わせ」

りゅう、という名前にトクンと胸が鳴る。

少し前から、抱いていた気持ち。

でも、あたしは見て見ぬ振りをする。

この6人の関係を、崩したくないから…。

「リィ?なんかあった?」

気付くと、ミィが顔を覗き込んでた。

はっとして、笑顔を作る。

「あ、ごめんごめん。何にもないから」

「そう?」

ミィは相変わらず心配そうにしているが、それ以上は追求してこない。

これも、ミィのいいところだよなぁ。

そう考えるも、違う事が頭をかすめる。

……あたしって、もしかして、




__シスターコンプレックス?


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