俺は魔法使いの奏。
魔法使いと言っても俺は特別な魔法使いだから、可笑しいんだ。
人一倍、恋を然る冪、人一倍、愛を分かち合う冪、人一倍、性を司る冪、……、
何か、嫌な気がする、俺は、俺は…、
魔法使いじゃなくて…ホモ…だって…、ばあちゃんに言われた。
「うわぁあぁあぁ」
やだよ、ばあちゃんホモなんて、言わないでよ…
「、奏、黙れ、…、」
「ヒッ、お、お兄様…、」
あぁ、もう人里に降りますね…、じゃぁな、この世、。
「いつになったら…って、逃げたか…、」
水色の泡と共に俺は人里に降りた。