「ななな何でいるの!?」
思わず飛び退く。ていうか驚かない人はいない。
威牙君はすっごいかっこいいから。
顔赤くなってないといいな…
すると威牙くんがこういった。
「やっぱり莓野さんだ。で、どうしたの」
は、私話聞こうとしてたんだった!
「あ、あのね私えっとその…」
あーダメだ。言ったらクラスの人にパティシエになる夢がバレる。
どうにか言い訳しないと…
「あー今度ケーキ作ってみようかなぁ〜って思って〜」
よし!これでごまかせたかな? すると威牙くんが
「へぇーそっか。じゃ、教えてあげよっか?」
まっすぐな目で見られる。 どうする愛音!?こんな機会ないよ!?でも友達に
言ったりしたらもう私終わるし…でもケーキの作り方知りたいし…
私が迷っていると威牙くんがこう言った。
「あのさ、もしかして莓野さん俺のこと信用してない?」
「へ?なんのこと?」
「俺知ってるよ。莓野さんが猫かっぶってること。」
「なんで知ってるの?!」
「いや…俺そういうのわかるから。だって俺なんで誰とも付き合わないと思う?」
「それは誰とも付き合う気がないから?」
「俺だって付き合おうと思えば付き合えるよ?でも俺わかっちゃうから。相手がどんな人間か。
それが見えるんだ。だから誰とも付き合わない。まあ、そんなわけで君の本性も知ってる。
でも言わなかった。これで信用できる?」
ば、ばれてた…