「はぁ!?アルファ!?」
カノエは思わず悲鳴にも似た声を上げた。
その事実は、頭痛になってぐわんぐわんと響いていた。
「二度言わせるな。天霧カノエ、お前はα班配属だ。」
強面の政府の役人は、冷淡に告げた。
その目は有無を言わせない蔑むような色に染まっている。
が、そんなものは今のカノエを黙らせる原因にはなりえない。
「ふざけんな!この俺が、落ちこぼれと一緒にチームなんか組めるかってんだよ!!」
厳かな式の途中のその怒号は、当然ながらうるさく響いた。