第1話
私、三山美里。西高にかよう、高校二年生。私は見た目通り、先生に好かれるような容姿をしてない。
理由は、私のお姉ちゃんが四年前に亡くなったこと。学校から帰る帰り道、急にお母さんから電話がかかってきて、お姉ちゃんが病気の悪化で亡くなったと聞いた。
お姉ちゃんの病気は、心臓病。生まれ持った病気で、二十歳まで生きれたら奇跡だと言われていたらしい。でもお姉ちゃんは、今年で22歳。お医者さんも驚いていた。ここまで生きれたのは本当に奇跡だって。
私は急いで葬儀場に向かった。お姉ちゃんが亡くなっただなんて、葬儀場につくまで、信じられなかったのだ。でも、葬儀場についてそれが現実なんだと思い知らされた。
私はお姉ちゃんがすごく好きで、大好きだった。だから、精神的に荒れて、髪も金髪に染め、ピアスの穴を開け、別人に買われるよう努力した。短かった髪を腰あたりまで伸ばし、それを横にくくり、以前のお姉ちゃんの髪型を真似してみる。
そんな事をついしてしまうぐらい私はお姉ちゃんが大好きだった。
朝いつも通り髪をセットして、高校に向かっていると、
「おはよ!美里」
大親友である真衣に声を掛けられた。
「おはよー!真衣」
私も真衣に挨拶をして、一緒に高校に向かう。真衣とは小さい頃からずっと一緒で、高校も一緒に入学してくれた。お姉ちゃんが居なくなってから、私の一番は、真衣だった。何でも言いあえて、何でも相談できる唯一無二の大親友。