好きよりもっと、愛してる。

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3:美奈子:2017/02/20(月) 19:44

真衣と話しながら高校まで歩き、それぞれ教室に入った。
いや、入ろうとした。入ろうとした瞬間、担任に呼び止められたのだ。
「三山」
私は足を止め振り返る。やはりそこには、担任が立っていた。
永野透、今年で26歳。生きていればお姉ちゃんと同級生だった。まぁそんなことはどうでもよくて、私は嫌な表情をして担任を見る。
「何ですか」
いつまで経っても本題に入らない担任にしびれを切らし、口を開いた。
「今日もまだ直してきてないのか」
「そんな簡単に直してくるわけないでしょ。私は好きでこの格好をしてきてるの。先生に何を言われようが、関係ない」
「まぁ、学校に来てるだけましだけどな。それでこの先後悔しないっていうんなら、それでもいいんじゃないか」
担任はそれだけ言うと、授業が始まるぞと私に言い、先に教室に入っていく。仕方なく教室に入り、自分の席に腰掛ける。
(何、あの態度。ほんとムカつく)
この時の私は、担任のことが嫌いだった。

放課後、真衣と一緒にマックに立ち寄り、ちょっと早めのご飯を済ませる。今日は両親共々出張で家に居ないため、私と妹の2人で、お留守番なのだ。
妹の方もご飯は友達と食べてくる、と言っていたので気にしていなかった。
「へぇ、そんなことがあったの‍?あの永野、女子からは人気ある癖に、その態度はむかつくわね」
「でしょ‍?」
「うん。まぁ元々、好きじゃないけど」
「だよねー」
ジュースを口にしながら、真衣と担任の悪口を言い合う。言い忘れていたが、担任の永野は女子から人気がある。イケメンで若くて優しいとの評判だが、私と真衣は何処が、と思ってしまう。


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