当たりを伺うと、私以外、皆嬉しそうだ。
ああ、家へ帰りたい。
と、思っていたら。
「高峰さん??」
明るい声がする。
振り向くと、佐々木日菜莉がいた。
佐々木日菜莉とは、話したコトがない。
お互い、合わないと思っていたからだ。
「下田さんと、離れたの?」
「佐々木さんは、吉村さんと、離れたの?」
確か、吉村郁美と一緒だった。
「うん、ねぇ、高峰さん。」
「何?」
佐々木日菜莉が、何のようだろう?
「私と、友達にならない?」
友達…。
まあ、ぼっちは、嫌だ。
「良いよ、よろしく。」
こうして、佐々木日菜莉と友情ごっこが始まった。