すみません。
小説書いてもいいですか?
最初は、もち×あかで。
冬風が吹き、僕は無意識にマフラーを締め直した。このマフラーは高校時代、今の彼女早坂あかりからもらったものでボロボロになった今でも冬になると必ず付け直す。今思えばあの時が今こうしてあかりの中で、特別な存在で居られるのもあの日が始まりだったのかもしれない。
学年一と言われる早坂あかりに恋をしたのは、高校の入学式。僕には姉と妹がいてその二人がこの家の女王だった。父は僕みたいに意気地ないし、母は、仕事で帰りが遅いし・・・。とにかく「女性」という生き物が僕には理解できなかった。
しかし、あかりだけは違った。あの日あの場所で、僕は天使と出会った。通りかかるあかりに一目惚れをした。それから2年。幼馴染である、榎本夏樹はあかりと親友と呼べる仲にまでになった。だけど僕は二年間。ただ見つめるだけで、終わってしまった。
しかしこんな僕もただ一度、声をかけたことがある。
「おはよう。寝癖ついてるよ!」
これが第一声だ。今考えると笑える話だけどあの時は一生懸命すぎて自分でも何を言っているかわからなかった。
それから3年の秋。友人の支えもあり、僕はあかりに告白した。最初はケーキを食べに行ったり他愛のない話をしたり・・・。どんどん「友人」としてあかりと仲を深めていった。
しかしそれから12月24日の日に、僕は初めて「あかり」ということになる。
今もまだ記憶は曖昧だが、あかりの話を聞くとどうやら僕は、その日あかりの頬に触れ、「ほらまた好きになる」というこっぱずかしい言葉をいったらしいのだ。あの時は本気で落ち込んだ。
「嫌われた・・・」と思ったからだ。好きでもない男に頬を触られるなど嫌に決まってる。しかし、予想は当たらなかった。あかりは、わざわざ僕のとこに来て「クリスマスプレゼント」をくれたのだ。それがこのマフラー。さらに一緒に手を繋ぎ、メールでは「おやすみなさい。蒼太くん」というおやすみメールをくれたのだ。
それから7年の月日がたった。今もこうしてカフェの前で待っている。すると、
「蒼太く〜ん・・」
あっちからあかりが叫んでいるのがわかる。
あの頃も今も、あかりを思う気持ちは変わらない。あの時誓った「君を笑顔にする」という気持ちは今、果たせているだろうか?そんなことは本人に聞けばいい。このカフェでケーキでも食べながら、またいつかこの思い出話を語り合おう。
この短い中でも文章力が高いことが分かります。
なので是非とも二次創作板の方でやっていただけると……