ガチャッ
外へ出て、思い切り走った。
葉月「あっ!」
途中、誰かを見つけた。
葉月「…えっ?」
そこには、柚月がいた。
柚月の周りを、女子達が囲んでる。
柚月「…て…じゃ…」
遠くだから、あまり聞こえないけど、抵抗するように動いていた。
葉月「…っ!」
一人の女子が、柚月を殴った。
葉月「柚月っ!」
柚月「…お姉ちゃん…!」
?「あ、ヤバ!行こ!」
その女子達は、逃げてった。
葉月「大丈夫!?ケガしてない!?」
柚月「…」
俯いている柚月。
葉月「柚月…?」
柚月「…で…」
葉月「えっ?」
バシッ
葉月「っ!」
柚月「なんで助けるのっ!?お姉ちゃんなんかに助けてほしくないっ!」
柚月に頬を叩かれた。
葉月「柚月…」
柚月「っ…いつもヘラヘラしてるクセに、こういう時だけ泣くんだ?」
え…私、泣いてる…?
なんでだろ?柚月に叩かれたから?
柚月「ズルいよね、お姉ちゃんって」
別れ際に柚月が言った。
葉月「っ…」
『だから嫌われるんだよ』