芽衣side
「実は……好きな人ができた。」
「え〜?ノロケ?芽衣が高橋の事好きなのは知ってるよ〜」
唯は明るく言う。私を元気づけるかのように。でも違う。私は瞬のことを言ってるんじゃないんだ。
「唯……瞬の事じゃない……。」
「えっ……。」
私と唯の間にしばらく沈黙が流れる。
私も唯も、下を向いてカフェオレを飲む。
「唯………どうしよう。」
「でも、好きになってしまったら嫌いには中々なれないものだよ…」
「それは、、分かってる。」
私は唾をごくりと飲み込んだ。
私の視界が…ぼやけてくる。
「……芽衣?」
「あ、あぁ!大丈夫!眠くて…」
本当は眠くなんかない。
瞬が居るのに、他の人を好きになってしまった罪悪感が涙になって溢れてきたのだ。
心はその罪悪感に耐えられなくなって、叫び続けてる。
でも、唯でもこの心の叫びを止められはないと思う。唯と話してると、罪悪感が溢れてくる。
「どうしよ……」
私は唯にも聞こえないくらいのか細い声で、呟いた。
でも私、なんで唯に相談したんだろう。
好きになったのは_______
唯の彼氏なのに。