*prologue* 男の膝の上に、女が頭を乗せている。 「貴方___忘れて。」 男は、驚いたように、女を凝視する。 女は、ちょっと笑いながら、 「貴方と私の子は、人間界にいます。何か、あってもあの子だけで、生きていけるように。 あら、____泣かないで。 必ず、此処にあの子は来るわ。多少時間がかかるけど、きっと来る…」 一息に告げた。 途端に、女は光に包まれる。 男が目を開けると、女の姿は無かった。