「おはよぉぉぉっっ!?」
私、神崎やよいが起きると、目の前が真っ暗だった。よく見ると、何かが乗っかっている。プリチケだ。
急いで1階に下りると、お母さんに、
「見てみて!プリチケが…届いたの!」
お母さんは「あら!」というと、「5時には帰ってきなさい」といい、送り出してくれた。
学校まで200m。自転車ですぐだ。毎日途中でともだちの内枝あげはの家による。インターホンを鳴らすと
「はーい あげはお姉ちゃんはまだ寝てるから中で待ってて」
妹のいちごは、あげはを起こしに行き、私はリビングのテーブルの前に座っていた。
「プリチケ…見せたいなぁ…」
「おはよう…」
制服姿ののあげはがのっそり出てきた。
「何もってるの…?」
「プリチケ」
私が答えるとあげはは驚いた顔でそうか…とうなずくとめっちゃ驚いた。めっちゃ。
「やよちゃんにもとどいたの!?」
やよちゃん。これがうちのあだ名。
「うん」
こくりと私がうなずく。そりゃおどろくよな。あれだもん。あげはは「神アイドル」だもん。
こんなんだけど、一応あげははアナウンサーなんだよな〜もちろん夕方の。
「そろそろ出発しよう」
「うん」
あげはの言葉に私はうなずいた。ああ。放課後がたのしみ。