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嗚呼、疲れた。俺の疲れを図で表すとしたら、身体の形をしたその図は、脳天から足の爪の先まで、警告の赤に染まる事だろう。
フラフラふわふわと、水中を漂う海月の様な足取りで、自宅へと向かっている。平凡な家に、平凡な家族達(とは言っても、妹達は叔母さんの娘だし、父はロシヤ人だが)。やっぱ裕福な家族を羨んだこともあるし、ホームレスの自由な生活にも憧れるよ。『つまらない日常に飽々している、凡人』という、決められた立場を放棄するのは、簡単じゃない。
と思っていた。
_非凡となってはじめて気付く、平凡な日常の尊さ____