急いで制服に腕を通し、適当にリボンを結んでリビングへ降りる。ダイニングテーブルの上にあったこんがり焼けた食パンを乱暴に掴み、急いで咥える。
そしてソファの上に転がっている鞄を取って、「いってきまーす!!」と走りだした。
やっぱり昨日夜更かししたのがいけなかったんだ!と後悔しつつ、急いで走る。今日はよりにもよって父親が自転車を使う日だったので、とにかく走る。
私の通う清水中学校は、8時30分までに投稿しなければいけないのだが、なんせここは田舎なもので私の家から学校まで徒歩30分はかかる。現時点で8時を優に超えているので、走らないと本気で間に合わない。今年はもう3年生なので、内申に響くようなこともしたくない。
つまり全力で走るしかない!
私は絶望しながらひたすらに坂を下った。