お菓子の爆発する部屋にいた。
お菓子は好きではないから、
お菓子がゴミに帰すというのは、
別に構わないけれど、
ああ、割れた飴玉の破片とか、
高温の溶けたチョコレートとか、
飛んできて俺の皮膚を
傷つけるから
たまらない。
俺の皮膚は、
今日、
やけに弱いな。
脆弱だなあ!
ほんの少しの
お菓子の破片でも、
致命的な傷がついてしまう。
ああ、また割れた飴玉の破片が
俺の皮膚を
えぐっていく!
くそ!
くそ!
くそ!
ああ、
くそ!
が、最近の俺の口癖だ。
いつか死ぬときも、
言うだろう。
くそ!
くそ!
くそ!
くそ!
くそ!
ウーパールーパー並みの皮膚で、
この部屋にいては危険だ。
ポテトチップが、
腿を、
貫通した。
俺は出口を探した。
しかしそれはどこにも見つからなかった。
俺は出口のない部屋にいて、
ひたすらお菓子の爆発するのを見て、
最後に心臓かどこがが射抜かれて、
死ぬのを、
ただひたすら、
待つしかないのか。
お菓子は山ほどある。
PAN!
PAN!