でも、すぐにお母様たちは無事だと私は知ることになるの。
私は、ヴァンパイア騎士団と会うことになったの。
貪欲で、国に仕えることしかできない、無力な連中とね。
私の考えは、間違っていると思う────?
いえ、貴女の考えを聞きたいだけでしてよ?
フフフ……。
まだ、姫だった時の言葉が付いているの。
話がずれたわね。
私の考えは違っていたの。
下女たちにヴァンパイア騎士団の待っている部屋に連れて行かれてね。
ドアを開けたら、居たのよ。
12人の、ヴァンパイアたちがね…。
中でも、白銀の髪を持つヴァンパイアの顔立ちはとても綺麗で、私思わずこう言ってたわ。
「貴男、とても綺麗じゃない」
そのヴァンパイアは、フッと笑って、片膝をついて、片手を胸にあてて、小さく頭を垂れたわ。
かなり、礼儀作法がなっていた、ヴァンパイアだったのね。