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4:リノン◆J.:2017/07/27(木) 17:54

「そう言ってくれて、光栄です、クレン姫」

私ったら、頬がカッと熱くなったの。
フフフ…。
今じゃ、信じられないでしょうけど。

それでね、そのヴァンパイア───名は、アクラス。
アクラスは、他の11人のヴァンパイアたちを紹介してくれたわ。

でも、めんどくさいでしょ?

後々出てくるときに、言うわね。
取り敢えず、ヴァンパイアたちと紹介して、早速吸血させてあげたの。

意外と、痛くなかったわ。
麻酔のような効果もあったのかもしれないわね。
勿論、順番に吸血させてあげたわ。
不思議と、心地よかったのよ。

特に、アクラスかしら…。

ジュッジュッと、部屋に吸血の音が響くの。
どこか、ゾクゾクしたわ。
その後は、何も無かったわ。

けど、アクラスの言葉が、耳に残ってたのよ。

「俺たちは、貴女を守る。───貴女が、地を分け与えてくれるならば」

そうなると、12人と契約しなきゃいけない。
私、それだけは嫌だったわ。


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