>>37 ありがとう!
16,ドキドキ!
ついに!
ついに、ついに!
交流会だ〜!
彦宮学園に行く前に、運営委員会(児童会みたいな)の委員長、白鳥歌穂ちゃんが注意を促す。
「みなさん、いくら楽しみとは言え、授業の邪魔は、絶対しません。もし、したら・・・」
歌穂ちゃんがニコッと笑う。
でも目が笑ってないから、さすが運営委員会の委員長なんだなぁ、と思う。
案の定、みんな黙り込む。
歌穂ちゃんは今度はホント微笑んで、
「では、楽しみましょう!」
みんながイェーイ!と叫ぶ。
バスに乗ると、みんなはやっぱり喜んでいる。
この調子なら、盛り上がるよね!
「どうしよう、七瀬ちゃん・・・」
「歌穂ちゃん!?」
歌穂ちゃんが私の隣に座って、心配そうに言う。
「私、最後に挨拶するでしょ?あれ、ちゃんと言えるか心配で・・・」
あー、分かる。
だって歌穂ちゃんは、しめを言うんだもんね。
「歌穂ちゃん、何回も練習したんでしょ?」
歌穂ちゃんは、うなずく。
私はニコッと笑った。
「なら、大丈夫!」
歌穂ちゃんはちょっと緊張がとれたように、安心したように微笑んだ。
絶対、歌穂ちゃんならできるよ!
先生が、みんなに呼びかける。
「彦宮学園に着きました!」
ドキドキ!