第1話「またアイツと同じクラスになった」
4月の上旬。桜が咲き誇る季節。
ある中学校では、今日始業式がある日。生徒たちは皆、中学校へと足を運んでいた。
そんな風に皆登校している中、1人の女子中学生がのんびりマイペースに歩いていた。
名前は桜井 かなえ。明るいがちょっとトラブルメーカーであり、
今年でちょうど中学2年生になる少女である。
かなえ「今日からまた学校かよ〜…まあ、今年も1年頑張ってやろうかな!」
1人でそんなことを言いながら、かなえは学校へと歩いていく。
その頃、別の道ではかなえと同じく今年で中学2年生になる、
青髪ショートヘアの少年が、独り言を言いながら歩いていた。
みずは「今年こそは……あの人と同じクラスになってないといいなあ」
名前は青木 みずは。しっかり者なツッコミ役だが、ちょっぴり毒舌な男子中学生だ。
そして、今のかなえとみずはの2人が学校へと着いた頃…。
学校ではクラス分けが発表されていた。2人は自分の名前を探している。
かなえ「私の名前はどこかな〜?隠れたってすぐ見つけちゃうぞ!」
みずは「(……え〜っと…僕の名前はどこだろう?)」
しばらく名前を探していると、2人とも自分の名前が見つかった。
かなえもみずはも、2年3組だった。つまり、同じクラスだということ。