──プロローグ──
あと、一歩で叶った恋だった。
「はあはあ……。」
私は今必死に、屋上へ向かっている。
──3週間前──
「蒼葉くん、好きです!」
同時に言ってきたのは、日高さん。
「わ、わりぃ。俺実は、春森も日高もどっちも好きなんだ!」
「……えっ…エエエエェェ‼」
「そこでなんだ、3週間後の放課後、先に告白した方と付き合うっていう事にする。ちなみに場所は屋上だ。いいな?」
「春森さんには絶対に負けないからね!」
「なっ、私だって!」
その時から、私達はライバルになった。
そして…、あっという間に3週間が過ぎた。
「やった。屋上に着いた!よし。」
──プロローグEND──