黄昏時に、キミと二人で。

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24:薫+*Mio+*◆xs S先生との雑談、面白かったです!:2018/03/27(火) 14:55

私があまりにも考え込んでいたのだろう。

あこちゃんは説明してくれた。

「とわこって、丁寧で礼儀正しいなぁって思ったの。親しくない人―――いよかやアタシに、最初敬語で話したり、さん付けで呼んだりしたでしょ。だから、そういう性格を見たいよかは、ああやってとわこと仲良くしようとしたのかなぁ、って」

あこちゃんの言った私の性格は、ほとんど間違っていない。

でも、すいかちゃんが私を利用しようとしたのはなぜかが分からない。

「えっ、と……」

なんと言えばいいか迷っていると、あこちゃんはもう一度口を開いた。

「いよかは、クラスみんなと仲良くなりたい、みたいなこと言ってたよね」

「うん、言ってた」

「なら、他の人に話しかけに行っててもいいんじゃない?クラス全員と仲良くしたいなら、もっといろいろな人と話すだろうし」

「たしかに……」

すいかちゃんはあの後、すぐに席に戻ってしまった。

授業が始まるから、という理由もあったと思うけれど、その後も沢山の子と話している感じではなかった。

どちらかと言うと、目立つ女の子達で固まって騒いでいるといあ感じで…。

じゃあ、私に話しかけてくれたのは……。

「他の子とは、もう仲が良かったんじゃないのかな。あるいは、明日話してみるとか……」

私の説明も、かなり有り得ると思う。

でも、妙に説得力がなかった。

「さあね。まぁ、とわこがいいならそれでいいよ。余計なこと話しちゃったね」

もう忘れて、と言ったあこちゃんも、少し困ったような顔をしていた。

「家、こっちだから、じゃあね。また明日」

そして、角を曲がって行ってしまう。

「あ、…」

バイバイ。言おうとしたけれど、私が音を発する前に、あこちゃんがひょいっと顔を覗かせた。

「とわこの人を信じれるとこ、凄く良いと思う。じゃね、また」

誉められた……?

誉められた―――

小さく「バイバイ」と呟くと、気持ちが高ぶっていくのが分かった。

心が晴れてくる、そんな感じ。

凄く良いと思う。人を信じれるとこ、凄く良いと思う――――

嬉しい。

道端の緑がはっきりと見えた。

土筆(つくし)が沢山伸びている。

登校するときには気が付かなかった。

軽くなった頭を上げ、暖かくなった季節を見た。

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トリップ変えました。
これからはこれでいきます。


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