ザワザワ… 今は休憩時間。 私は机に一人で座っている。 騒がしい教室には、 男子どもがチャンバラやら、 鬼ごっこやらやっている。 私はその中の一人、尼伎亮を見つめる。 彼は、このクラスのムードメーカーと 呼べる存在だ。 茶色い髪に、青い瞳。 女子から人気は絶えない。 しかも、爽やかな笑顔が売りらしい。 どうも、私はあの手のタイプは苦手だ。