GM:まふさんが入室しました。
まふ:おはようございます、宜しくです。
キャベツ:おっ、まふさん!一日ぶりw
野乃花:よろしくお願いします!
あっきぃ:宜しく、まふさん!
かよ:よろです。
パラド:人数揃うまで雑談しますー!
上野東京ライン:俺中学生なんだけど、のうすぐテストでー……。でも部活があるーw
発芽米:あ、私も中学生! 同じだー!
こふふ:そっか。私は高校生…頑張ってw
現在の人数は八人。このゲーム開始人数は十三人……。
GM:みどりさんが入室しました。
GM:しづえさんが入室しました。
GM:ミョさんが入室しました。
まふ:宜しくお願いしますっっ。
みどり:宜しくね〜
パラド:宜しく! 揃ったので点呼。
全員が「ノ」と言い終わると、僕は目付きを本気モードに変えた。そして、ゲームが開始される……と思った瞬間――。
GM:これより、この「初中級者専用村」のメンバーで、{リアル人狼}を行います。
「えっ……何かのバグかなっ……?」
ミョ:え、ナニコレ?誰が言ってんの?
しづえ:えっと、シスコピ止めてください。
その瞬間――――。
「わっ……‼」
PCがとても明るく光り、僕の身体を包んだ。
――僕は気を失った……。
2
「ここはっ……?」
「あっ起きた! まふさんですか?」
目が覚めると、僕は知らない所に居た。そして慌てて駆けつけて来てくれた人に、僕は聞く。
「此処……何処ですかっ……?」
「さっき人狼してましたよね? その人狼の『初中級者専用村』に居た人たちが、何故か集まっているんです。まふさんですよね?」
「そうなんだ……あっ、僕はまふで合ってます」
改めて周りを見渡すと、此処はどうやら何か会議をする場所らしい。でも生活感はあって、キッチンや棚、トイレなどもあった。
「とりあえずまふさん、適当に席に付いて下さい」
「は、はい……」
机の方に向かい、僕と同年代位の男子が座っている所の隣に座る。すると、何処からか機械的な声がした。
『どうも、ゲームマスターです。先ほどチャットでもお伝えしましたが、今から{リアル人狼ゲーム}をしてもらいます。ルールは普通の人狼ゲームと同じですが、一つ違います。それは、人狼に噛み殺される、または話し合いで追放されると本当に死にます。生き残るためには自分の陣営が勝利しなければいけない。それだけです。
ゲームが終わるまで、皆さんにはここで生活してもらいます。朝追放の会議をして、その後は自由。夜、能力のある人は実行してください。人狼は自力で殺しに行ってください。朝食・昼食・夕食も自分たちで作って下さい。また、他人の部屋には入っても大丈夫ですが、役職カードは他人に見せない様にして下さい。見せた場合、見た人、見せた人が死にます。説明は以上です。では』
GMが説明し終わると、皆黙ってしまった。当然だ。いきなり「死ぬ」とか言われたら黙ってしまうだろう。
――僕はこれから、どうなってしまうのだろうか……。