3話
今日は天気がいい。下見までする教師がどこにいるか。といった所だ。
ここまで言ってなかったが、どうやら私の前任の先生は超能力で大怪我した。
と言うのだ。不登校がいるとかいないとか。である。私は私なりのやり方で
どうにかしようと思うが、転勤になる前安全第一と相上から言われたことを思い出した。
まず商店街から。果たして超能力者は外に出ることがあるのだろうか。まぁでも最近は挨拶しただけでも
不審者なので町を見るだけにしよう。商店街は10時開店の店が多く唯一開いていたのは古本屋だ。
総菜屋も出ていたがまだ品揃えが悪かった。駅に向かって次は山だ。登山出来そうな入り口があったので
なんやかんや登ってみる。結構、整備されていて険しい感じではなくおじいちゃんおばあちゃんの散歩道
レベルである。山頂からは町全体を見渡す事が出来る。快晴がいい感じにしていた。
今の月は5月。緑色の葉が言葉は下手だがいい味を出している。汗を拭い、住宅街に向かう。
ここに明日対峙する生徒の大半が住んでいると思うと、わくわくした。
これからは終始望んでいなかった教師生活だ。