誹謗中傷禁止だにょ! 作者が活躍する学園モノ冒険譚です ハーレム 異世界 い能力

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
1:◆QY:2017/10/14(土) 14:50

「誰にも干渉されたくはない,だけど触れたい.

誰にも見られたくない,だけど献身的でありたい.

起源としての君は明らかに自分勝手で,矛盾している.だから,これからも傷つく未来しかない」

両親が連れてきた医者は,まるで俺の姿を見えているかのように断言した.

天井に設置された古ぼけて赤茶色の明かりを放つ白熱電球は,彼女に魔性の雰囲気をまとわせる.

それに圧倒された俺は,『透明化』が自身にかかっていることを確認した.

軍事に用いられる光学迷彩より完璧な存在の消失.

光を透過し,熱は周りから伝導されて調和される.

ただ両親と両手で繫がる触覚だけが,俺の存在を確かに示している.

妖術とも呪いともいえる,この透明化をあっさりと受け入れたこの医者は何者だろうか.

俺は恐怖と一抹の期待をこの医者に抱いた.

一方で父親は痛いほどに,自分の手を握った.

「その未来を,変える術はあるのでしょうか」


全部 次100> キーワード
名前 メモ