「 フレムローザ…魔法少女…か 」
魔法少女なんて私の趣味じゃない
けど魔法少女になればそのフレムローザのことがもっとわかるかもしれない
いのりはまたなにか思い付いたのかこう口にした
「 魔法少女になれば…何かが変わるの? 」
「 勿論だのん!魔法少女になれば自分の全てが変わるのん! 」
全て…私の運命も?
私のこんな人生も変わるっていうの?
…なら答えはひとつ。
いのりはベッドから立ち上がり決心をしたのか、真剣な表情でこう言った
「 …私白崎いのり。君の話に乗る事にしたから。とりあえず自己紹介くらいはした方がいいでしょ。 」
不思議な生き物は嬉しかったのかぴょんぴょんと跳ねた。正直気味が悪いと思ったけどこうしてよく見るとちょっと可愛いかも
「 ぱるれだのん!よろしくだのん! 」
とりあえず疑問に思ったことはどんどん言ってみよ
「 なんかそういう変身ものにありがちな変身アイテムとかもあるの? 」
「 それはクリスタルミラーの事かのん?それならあるのん 」
ぱるれは何処かに隠し持っていたのかその例のクリスタルミラーとやらを私にひとつ差し出した
「 へー、綺麗な色してるね。 」
「 自慢のアイテムだのん!…むむっ、魔王のオーラを感じるのん! 」
さっきまでの明るい表情から一転、険しい表情をするぱるれ
魔王?オーラ?よく分からないけど危ない奴なのかな。
「 なに?その魔王?って奴を倒すのが魔法少女の役割なの? 」
「 そうだのん!という事でいのり!早速戦って貰うのん! 」
ぱるれはびしっと手を出し、ドヤ顔でいのりに言った
本当に急だよね。まだ分からないことたくさんあるのにいきなり戦えって。
でも今日から私の人生はこうなるんだよね
なら…戦うしかない