「じゃあね」
「バイバーイ」
「う〜〜〜っ…ねぇ雪乃まだ部活行っちゃダメ?練習始まっちゃうよ〜〜」
「ダメよあと10分!誰のための勉強会だと思ってるの?」
「そこを何とか!ねぇうちら友達でしょ!?」
「あーあまたやってるよあの2人」
「いつも思うけどなんであの2人が友達なんだろ。正反対の性格なのにね〜」
「いいから次の問題といてみて。」
「ふぁーい」
私と千春は中学からの友達。
運動が得意で誰とでも仲良くなれる千春と、勉強はできるけど人付き合いが下手な私。
正反対な私たちだけど一つだけ共通する目標がある。
それは同じ高校に進学すること。
でも最近千春は部活にばかり夢中で勉強がおろそかになっている。
「千春ー!何してるの陸上部の練習始まるよー!」
「あっ今行く────っ」
ガタッ
「ちょっ…千春!?」
「いいじゃん!今日はこれまで!続きはまた明日ね!」
パタパタパタ
「あ…」
「また今日も逃げたか〜」
「雪乃も大変だねw」
「もうっ」
せっかく千春のタメに作った問題だったのに──…
『いい?約束だよ』
『必ず同じ高校に行こうね』
『うん約束