キミ色に染まった世界で恋する

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11:相原梨子◆x.:2018/01/09(火) 20:04

部活、選ばなきゃな…。
瑠夏といろんな部室を行ったり来たり繰り返している。
すると、ちょうどサッカー部の辺りで声が上がった。

「来雅くん推薦入部なんだってね。美海の周りは本当にすごい人ばっかり」

ある意味すごい人もいるけどね。
来雅とかは、エースだし、モテるからすごいよね。

「キャアアアッ」

サッカー部でも声が上がっていたけど、次は校門辺りで黄色い声が。
そんなに魅力的な男の子?
女の子って、大変。
そう思いながら瑠夏と中部活を見学しに行こうとすると…。

「ねえ、美海」

「どうしてここにいるの!?私、あなたに教えてないよね。住所とか」

涼くんが来るなんて、聞いてないんだけど…っ!
瑠夏に耳打ちする。
「この子が涼くんだよ」って。

「おい、お前。美海にナンパしたらしいな。迷惑だよっ!」

瑠夏が涼くんに怒ってる。
私なんかのために…。
ナンパと聞いて周りがざわつく。

「他校の生徒は入ってはいけない決まりだ。詩神、外へ」

担任の生徒がサッカー部の顧問だったので、その騒ぎにいち早く駆けつけてくる。
なんかかわいそうな感じがしてきたんだけど…、涼くんが。

「涼くん」

ふたりで校外へ出る。
どうして来たの…、ホント。
涼くんを振り返る。

「ねえ、何で来たの!?学校にまで来るとか、めちゃめちゃ迷惑だよっ!」

間違ってないよね?
だって、ちょっと会っただけなのに、ここまで来ないでよ…。


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