*蒼イ心ニ私ヲ残シテ*   *紅イ瞳ニ俺ヲ映シテ*     

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4: スカーレット:2018/01/13(土) 02:34

~1~ «茉夜side»

「はぁ〜〜……」

何回目の溜め息だろう…。私はそう思いながら桜が咲き乱れている道を歩いた。
私、桜月茉夜。今日、私は高校二年生になる。

(ちょっと、憂鬱…。)

そんなことを考えていたら、誰かにぶつかった。

「 ごめんなさい。」

顔を上げると“イケメンさん”がいた。微かだが、血の臭いがして歯が疼いた。

「……」

「……」

お互い無言でいるとしっかりとした声が聞こえてきた。

「茉夜!おっはよ!一緒行こっ!」

「う、うん。」

腕を引っ張られて縺れながらも雫を追い掛けた。

「やっと見つけた……」

そう彼が言ったのは、私の耳には入ってこなかった。

ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー


「本当に何もなかったのね!」

「うん。本当に何もなかったよ。」

学校に着き、クラス表を見てから教室に入ると雫から質問された。
私がぶつかった相手は、学校の絶対的存在で高能魔法専門部の副リーダー、悪い噂が絶えない不良らしい。

「とりあえず、あんまり関わらないこと。わかった?」

「うん、わかった。」

雫は私の返事を聞くと、やっと解放してくれた。
彼女の名前は、神無月雫。私の中三からの親友。美人だけど外見からは考えられないぐらい元気でサバサバしてる。友達のことを第一に考えてくれる優しい子。

「で、話し変わるけど…中能魔法、出来るようになった?」

私が雫に聞くと苦笑いしながら「なってないよ」と答えた。
この学校は、魔法専門学校の高校の『青紅魔法学校』という普通の学校。この学校には、小能魔法専門部・中能魔法専門部・高能魔法専門部の三種類の専門部がある。これは、自分の魔力で所属するのが決められる。決めるのは、ガーディアン、生徒会、校長、理事だ。何時も決めるときは学校全部を使って大きな行事をして、以前と比べて上げるか下げるか決めるのが恒例。
ガーディアン…私は、学校の一番大事な役割を任されている。高校に入って、そのときのガーディアンに喧嘩を売られ、買って倒した時、私はガーディアンになった(らしい…)。
ガーディアンになれる条件は、現ガーディアンにうち勝つ強さ、優しさ、頭脳、運動力だ。もし、現ガーディアンに勝ったら次のガーディアンになれる。放課後、いつもガーディアンの仕事でガーディアン室にいるのをみんな知っているから高能魔法専門部の人たちが挑みにくる。ガーディアンに挑めるのは、高能魔法専門部だけだ。


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続く!アデュ〜〜!


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