「ねえ。かくれんぼ少女?」 私は読書をしていたのでその本を閉じ、ゆっくりと後ろを振り向く。 いつものいじめっ子たちだ。みんな私を睨んでいる。もう嫌だなあ。ほっとこう。 その中のリーダーっぽいいじめっ子が私に言った。 「ほんとうに暗いよねー?読書なんて!ばっかみたい。」 私は何も言えなくて無言だった。読書をバカにされるのは一番嫌だ。 だって私には読書しかないから。