「学校、どんなところかなぁ…」
一人で通学路を歩く私は、新しい学校にワクワクしていた。
見学させてもらったことはあるけど、すみずみまで行ったわけでもないし、どんな子がいるかもよく知らない。
「よーし、早く行っちゃお!」
楽しみすぎる私は、早く着きたくて走って行くことにした。
そして、走りだそうとするその時……。
「……ん?」
足が止まった。というか、自分で止めた。
「何か、聞こえる…?」
しゅー、みたいな、よくわからない音が聞こえてくる。どこからだろう……?
「あ―――」
音の正体は、意外とすぐに現れた。
「ほし……」
それを見た瞬間、私はテレビのニュースを思い出していた。
彗星が、地球を通り過ぎる。
一週間後と言われていたけど、それは今私の目の前に―――
シュンッ!
…その星は、私の横を通り過ぎた。
「な、なに……?」
落ちた…そう思って、近くを見まわしたけど、何もない。
「…なんだったのかな」
少し怖かったけど、何も起きてないからOKということにして、
私は走って学校に向かった。