*1 転校
暑いな。
私・・・清野遥は、溜め息を吐きながら歩いていた。
向かうのは、私のおじいちゃんが理事長をつとめる学園────時廻学園へと。
「遥には、ぜひきてほしい」
とのこと。
ちょうど、お父さんの仕事の転勤が重なり、おじいちゃんの学園に来ることに。
「ちょっと変わってるけどね」
おばあちゃん・・・白満幸子は言っている。
おばあちゃんが言うには、変わってる子どもたちが通ってるとのこと。
「変わってる・・・かぁ」
もしや、コスプレとか!?
ちょっとアブナい子とか!?
私は、あれこれ予想する。
「ま、楽しみかも!」
いじめはないらしいし。
私は、ちょっと緊張しながら、時廻学園の校門をくぐった。