4.謎なテンション(トウナside)
「いや〜久しぶりだな。裏方以外、表に出て仕事するなんてよ」
「土方歳三……人間の偉人ってどんな人なのか気になるわ…!」
あのねぇ。
わたしがこんなことを言う日が来るとは思ってもいなかったけど…。
ララさん!人間の偉人って、おかしいでしょ!
偉人って人だからね⁉
ああ、めちゃくちゃ当たり前だ……。
偉い人って書いて偉人だもん。
人以外、何があるのか(いるのか)知りたい。
ってか、ララさんだって、普通に見た目は人間だからね!(本当は木の精だよ)
普通の人間と同じように買い物とか行ってるって、自分で言ってたし‼
……いや、木の精だなんて、気のせいだったのか?
ああ……わたし、キャラクター崩壊してるなぁ……。
ねぇ、ミオウ?
……ミオウ??
「土方さん…あの美形を、生で見れるなんて……」
………ダメだこれ。
珍しくわたしが常識人っぽくなってるよ!
なにこのキャラクター崩壊っぷり。
みんな、テンションおかしいよ〜
もしも〜し⁉
まぁ、いいや。
楽しんだ者勝ちだよね。
前向きに!この波に乗ってみよー‼
夏音ちゃんって子とも、仲良くなりたいし!
その時。
カランカラン、と、ドアに取り付けたベルが音をたてた。