「ちょっ……あんた本当にその仕事やるの!?」
母親に電話で大声でそう言われた。
なぜ私がそう言われたかと言うと、「キャバ嬢」をやると言ったからだ。
正直私は地味顔でダサかったけどそんな自分を変えたくて、でも芸能界なんて入れるわけない、だからこんな私でもできる水商売のキャバ嬢にしたのだ。
私はメイクをして髪を整えれば少しはマシになる。
「じゃあ私仕事行くからもう切るね」
「まっ……‼」
プープープープー
私は受話器をガチャっと置いた。
はぁ…体入(体験入店)上手くいくかなぁー
そんなことを思いながら家を出て歌舞伎町の私の仕事するキャバクラ「otonakyabazyou」に向かった。