初めまして!
私は伊藤由依(いとうゆい)!
正直私はダンスも歌もできないけど地上波アイドルになりたいんだ。
そのアイドルグループの名はみんなも知っての通り「欅坂46」
欅坂は毎年数万人の応募が来るから私が応募しても多分受からない、そんなの分かってる、分かってるからこそ私は受けたい理由がある。
その理由は今から約1年前…小学六年生の時。
小6の頃………
『ねーねー!ゆーい!』
『何?』
話しかけてきたのはダンスが得意な体育会系女子、赤石楓だった。
『何でゆいってそんな運動音痴なの?この前の体育のダンスだってゆいだけ上手くできてなかったじゃん、それでアイドルなりたいとかやばくない?』
その言葉は私の胸の1番痛いところをついた。
あの日以来私は地上波アイドルになりたかった…楓に勝つために、楓よりも私の方が上なんだって思いたかったから。
だけどやっぱりそう簡単には受からない、そんなの自分が一番わかってるよ、だって自分の実力は自分が一番わかってるから。
アイドルにはなれないってわかってるから。
でもやっぱりなりたいって気持ちは強くて諦めきれなかった。