4月…
初めまして、私は町田明梨(まちだめいり)新中学1年生
名前だけ見れば都会っ子で明るい感じがするけどその逆。
住んでるのは田舎町で根暗。
小五の終わりに綾瀬市から座間に引っ越してきたのだ。転校初日は皆話しかけてきてたけどだんだんと孤独状態になっていた
そして今日は中学の入学式_…
私は入学式で1人にならないために黒髪だった髪を茶髪にし、指定のスカートを短く切りダンスを始めたのだ。
でも根暗な性格は変えられなかった。
まー、地味な外見よりはマシだけど
そう思いながら私は制服を着てご飯も食べずに学校へ向かった。
30分後……
中学校に着いた。
みんなザワザワと受付をしている。そしてそんな中私がみんなの中を通るとみんな私をジロジロ見てくる。そして
「ねぇ、あの子さ絶対ゆーいの妹でしょ」
「絶対そうだよ、だって他にあんなことできる子いないじゃん」
「んねんね」
そう、私はみんなの言う通り町田優和(まちだゆうい)の妹。正直ゆーいは私とは正反対。
明るくて活発でイケメンで友達も多くて……でも学校ではバカをやってたから私は中学でバカをやるだろうと予想されていた。
私がその場でうろちょろしていると
「ねぇねぇ!ゆーいくんの妹だよね!?」
「え、てことは小5の終わりに転校してきためいりちゃん!?」
「うっそ!あのめいりちゃん!?」
「え、う、うん」
話しかけてきたのは今まで話したことのなかった私とは無縁の子だった。その子は赤石楓(あかいしかえで)だった。
その子は明るくて可愛くて、細くて、ダンスをやっててでも不良みたいでかっこよくて…
私の憧れだった、そんなかえでちゃんと今話してるなんて……
「あ、そーだ!一緒に教室行こうよ!」
「う、うん」
これが地獄の始まりだった__………………