こちら、幸福安心委員会〜機密関係の二人の恋〜

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4:アーヤ◆Z2:2018/04/24(火) 07:14

前に漣君が理音先輩に『これから初音の、成績は上がる』と言ってきたのは夏のサマーゲームの時だった。

だけど一番忘れない思い出は、漣君と初めて交わしたキスだった。
同時に私がサイレン女王様と同じと言って、ウンディーネと言った時だったんです。

でも私の実力じゃないと思う。
成績が上がったのは、漣君が教えてくれたからと感じているからなんです。

そして流歌子先生の帰りのロングHRが終わり、私は教科書とかを鞄に入れた。
「ねえ今日どこか寄って行かない?」
「僕と初音は行かない」
「……漣君?」

凛ちゃんが誘ってくれたけど、漣君は凛ちゃんの誘いを断った。
私は漣君がどんな表情で行かないって言ったのかと、上目使いをしてみた。

「僕は、これから初音と寄るところがあるからアイツと行け」
「えー,アイツ寄ってくれないと思う」
漣君と凛ちゃんが言っている『アイツ』とは、漣君に似ているえい上君のことなんだと推測してみると分かってしまった。

漣君が私の帰りの仕度が終えているのを見て、私に手を差し出してきてそっと差し出した手を繋いだんです。

「初音行こう」
「う,うん……」
繋ぎ歩いて,学校を出た。


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