ピピピ、ピピピ、ピピピ、...。
部屋中に鳴り響く目覚まし。
この間買ったばかりの真新しいベッドから手を伸ばし、スイッチを切る。
時計を見ると、もう6時半だ。
「嘘、なんで...?」
昨日6時にセットしておいたはずのアラームは、何故か6時半に鳴った。
...いや、意味わかんない。なんでよ、もう...。
ぐしゃぐしゃに乱れた髪を、手ぐしで整える。
...ん、なんか、短い......?
あ、昨日髪切ったんだっけ。
長かった髪を肩口までのボブにして、前髪も眉の下辺りまで切った。
美容室を思い出しながら立ち上がり、机に向かった。