春、私が一番嫌いな季節。何故なら…
「へっくしゅん。」
私は花粉症だからだ。私は十六夜朱紅春、この春から中学二年生。普通の中学二年生。多分。花粉症になったのは三年前杉の花粉を吸いすぎて花粉症になった。あのときなぜスギの木がいっぱいあるところに言ったのだろう?このじ気になると思い出したくても思い出せない。たった三年前なのに。
「おはよう。」
「おはー。」
「宿題終わった?」
「宿題?んなもんやってないわww 」
「おいおい、今年の担任さぁ村田だよ。」
「花ちゃん。今年もよろしく。」
「うっわ。今年歩と一緒じゃん。サイテー。」
ガヤガヤとした。やかましい声がたくさん聞こえる。みんなそんなに話すことがあるのがうらやましい。もちろん私だって友達の一人や二人はいる。少ない方だけど。
「おはー。スグ。」
「おはよう菜心ちゃん。」
「もー。今年こそナコって読んでよー。」
「えぇ。もう…言わなきゃダメ?」
「ダメ!」
「はいはいおはなこー。」
「OK!」
元気なこの人は同学年の十々野辺菜心ちゃん去年話しかけてくれてから仲良くなった。スッゴクスタイルがよくて大人っぽくて私の憧れの一人。みんなからも人気よくて愛想もよく素敵な女の子。なぜ私と一緒にいるかと言うと…
「ねぇ。スグ、この前のあれ再生回数何回言った?」
「えっとね、朝確認したら二万回位だったよ。」
「おぉ。人気者ですなぁ。」
「そうかな?でもナコがやってて言ってくれたんだよ。」
「そうだったね。」
私はネットで歌を歌って配信している。ナコがやってみたらって言われたからやったら思ってた以上に人気が出て一万人近くのファンができた。ナコは私がやらかしたりとかわたしが相談をするために一緒にいてくれる。そんなこと話ながらクラス替えの紙を見に行った。