窓に差す太陽の光を感じながらまだ幼い私は木がたくさん生えている森を小さな手で指さす。
「 おばぁちゃーん...若菜、あの森に行きたい 」
「 若菜、あの森は行っちゃダメなところなんだよ、おじいさんもあの森に行ったきり帰ってこないんだよ。だから若菜もあの森には近づいてはいけないよ? 」
おばあちゃんは優しく頭を撫でてくれたけど目は少し悲しそうだった。
おじいちゃんのことを思い出したのかな...
「 わかった若菜行かない!若菜がいなくなったらおばあちゃん、1人になっちゃうもんね! 」
私がそう言ったらおばあちゃんは目元を細めて微笑んでくれた。