私は加賀見睦月です。成績はフツー、スポーツもフツー、背もフツー、顔もフツーなフツーの小6です。
そんなフツーだらけの私が好きになったのは成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗なイケメソの伊奈平卯月君。
イケメソな伊奈平君のことが好きな人はお察しの通り大量にいます。
今日も私は伊奈平君を見ては顔を赤くしています。
「睦月ちゃぁ〜ん♡」
...この声は親友の本居皐月ちゃん。実は皐月ちゃんも伊奈平君が大好きです。
皐月ちゃんは美人で、スポーツ万能で、背は高く、成績もいい!伊奈平とも仲がいいので羨ましいのです。
「睦月ちゃんもぉ、進学塾来なよぉ〜♡」
「でっでも、みんなについていけなくなるよ(泣)」
ニヤリと顔を帰る皐月ちゃん。え、何?
「伊奈平君、いるよぉ?」
はっはっはっ入りたい!
私はお母さんになんとかいって進学塾に入りました。
確か伊奈平君と皐月ちゃんがいる時間にしたから...
「あ、加賀見さん。加賀見さんも入ったんだね」
伊奈平君がニコッと話しかけてくれた。
「うっうん。」
ひゃー...学校でもあんま話さないから緊張する〜!
「もしかして、緊張してる?席、隣にしよっか。」
嘘でしょ⁉これは断れない〜!
「うっうん!ありがとう。」
「ちょっとぉ〜、伊奈平くぅん!今日の授業は皐月の隣ってぇ約束したじゃん♡」
あ、皐月ちゃんだ。
「ああ、睦月さんが緊張してるかr」
「はぁ⁉睦月さんって呼んでんの⁉皐月のことは本居さんって呼ぶくせに⁉」
睦月さんって呼ばれた...
「とにかくぅ!伊奈平君は皐月の隣!加賀見は端!」
え...加賀見って...皐月ちゃん、睦月って呼んでない...?
帰りは独りで帰った。