【第二話】未来の自分〜未来編〜
ー4月6日(金)夜ー
「…今……なんて?」
私はやっと出たかすれる声でそう聞いた。だって私と同じ名前の女子高生がいるんだもん!しかもここどこ?なんで私倒れてたの??
「ここは多分あなたの世界からみた“パラレルワールド”だよ。あなたはあなたの部屋にあるパラレルワールドの入り口からこの部屋の押入れに飛んできたの。多分急に変なところに吸い込まれたからびっくりして気絶したんじゃないかな〜?」
「……!?」
心を読まれてる!?
「別に心を読んだ訳じゃないよ〜?あなた分かりやすいんだもん」
私って分かりやすいのかな……?
じゃなくて!
「パラレルワールドってなんですか?なんであなたは私と同じ名前なんです?」
「私も詳しくは知らないけど、“もう1つの世界”って意味じゃなかったっけ?だから私達の名前が同じなのは、私達が同一人物だからってこと!なんらかのきっかけで入り口が開いたんだと思うよ」
「……?」
難しすぎる。私には理解できない。わかったのは、あの鏡が何かあるということ。
「あちゃ〜!もうこんな時間!ごめんね未来ちゃん!私今から高校に行かなきゃだから……日曜日のお昼、空いてる?」
外を見るともう真っ暗だった。私の世界も暗いのかな?…日曜日のお昼は、習い事もないし、遊ぶ約束もしてない!
「はい、空いてます」
「じゃあ日曜日のお昼13時に会おうね。じゃ!」
そういうと彼女はドタバタと走っていった。
「……どうやって帰ろうか…」
部屋を見渡すと、明らかに私と同じ家。しかも“鏡以外”のものの配置は全て一緒だった。
「確か押入れは…」
私は自分の部屋の押入れがあるところに行くと、本当にあった。
私は狭い押入れに入って三角座りになると、強く念じた。“早く元の世界に戻してください”と……
一番最初の一行間違えました!正しくは
『【第二話】パラレルワールド〜未来編〜』
です!すみません!