〖episode 1〗頼み。
私はとある研究所で働いていた。研究のジャンルは様々だ。
ある日_
〈・・・エミは会長室に来なさい〉
そんな放送が聞こえてきた。私は急いで会長室に行った。なんかヤバイことしたっけ・・・?
「なんですか?会長。」
会長_ハルト会長はイスから降りゆっくりと喋る。
「エミ。お前の心理研究は好評だったな?」
心理研究は先月完成したもの。かなりの好評だったらしい。
「ああ、好評だったらしいですね。」
「それでエミに頼みがある。その心理能力を使い、アレに温もりを教えてほしい。」
アレ_監禁されている人型ロボットだ。暴れないように警護係がついているのだ。
「あの人型ロボットですか_」
「躾をしても無感情でな、頼む。」
でも、と口を開く。
「私は今新しい研究の準備を・・・」
「またやられたいのか?」
ビクッとする。
「やります。警護係_」
この強引な頼みで彼に出会った。