けれども、もう貯金は底をついていた。 「これからだって、時に申し訳ないんだが、もうお金がないんだ。残念だが、勉学に専念してくれ。」 「ごめんね。翔…」 元々、家はそんなに裕福ではなかった。 中学3年の時だった。その時から俺は、勉強した。勉強して、勉強して、勉強して、なんとか公立の高校に受かった。