これは何気ない放課後の話。
私はいつも通り通学用のバッグを持ち、教室を出ようとした
「 おーい!ちせー! 」
そして聞こえてきたのはクラスメイトの南あきの声。相変わらず笑顔が眩しいというか明るいというか…元気
「 う…っ 」
「 もー!
先帰らないでって言ったのに! 」
「 あーはいはい。ごめんみあ 」
私はこの人の事をみあと呼んでいる。南あき、苗字と下の名前の最初の文字を合わせてみあと結構単純だけど私的には気に入っている
ちなみに私の名前は相沢ちとせ。それであだ名がちせ。つまりお互いあだ名で呼んでいる
「 あ!ちとせちゃん!あきちゃん! 」
この子はクラスメイトの星川柚さん。
当たり前の様に私達に話しかけてきた。正直この人とはあまり話したことがない。こう言うのもあれだけど、クラスでは少し浮いた子で話しにくい感じがするから。多分それはみあも同じだと思うけど。
「 どうしたの?星川さん 」
私はとりあえず星川さんの話を聞こうかと思い、立ち止まる
「 2人は今から帰るの? 」
「 そうだけど…
それがどうかしたの?柚ちゃん 」
「 な、ならさ!一緒に帰りたいな… 」
星川さんは何故か顔を赤くしながらもじもじと述べた。何でだろうと考えてもしょうがないけど。
とりあえず3人で帰ることになった
私達は学校を出て、駅まで歩いた
2人は私よりも前に歩いている。そうじゃないのは分かってるが、私はなんだかその2人のあとを追うかのように歩いてる気がしてしまう。
「 あきちゃんって、
何か好きな物とかある? 」
「 え…うーん…ゲームとか? 」
「 本当!?あたしも! 」
星川さんって結構…いや、かなり喋るよね。
仲良さそうだなぁ。
私は面白半分で制服のポケットにしまっていたスマホを取り出し、こっそり2人の後ろ姿を撮った
こうしてる内に私達は駅に着いた
私は1番線のホーム。2人は2番線のホーム。なのでここで別れる事になる
「 じゃあね!ちとせちゃん! 」
「 バイバイ!…ちせ! 」
「 じゃあね。 」
電車が来るまで私はさっき撮った写真を見ることにした。
やっぱり仲良さそう……に…あれ?
私はちょっとしたことに気付いた。