「…さて、と…」 そういってまた、いつものように仕事を始める。 「私」がこの町で農業をし始めて、今年で5年目を迎える。 ある程度仕事にも慣れてきたし、住民とも何とかやっていけている。 そんな事を考えながら、ぼちぼち作業を進める。 家畜の世話が終わり、小屋から外に出たところで、町の長が牧場に入ってくるのがみえた。 軍手を外してこっちも歩み寄る。 「作業中すいませんね、」