友妃side
俺は女が嫌いだ。キャーキャーうるさいし、女子力のことしか考えてねーし。
でも…自分で言うのもなんだが…俺はモテると思う。
何せ今日のクラス替えで一緒になった女子どもが
「キャー!沖屋君と一緒ー!」
そんなに騒ぎ立てるもんじゃない。つーか周りの迷惑考えろ馬鹿。
そんなことを考えている俺の目に入ってきたのは…
清said
最悪だ……。
それを言うと、人は最悪とは“最も悪”というと言ってくるだろう。それでも最悪なのだ。
こんな奴と一年間一緒だなんて…憂鬱だ…。
桃恵said
やったー! 清と一緒だー! そういって浮かれていた。
……でも、 清にとっては人生最悪の日かもしれない…
ウチと清は幼馴染み。家は隣で、小さい頃からお互いの家は行きあってて、清の家はウチにとっては第二の家だ。
清の父親は一流企業の役員で世界中を飛び回っている。母親はいかにも主婦っていう人で、優しい。でも清とは距離が離れている。