友紀 said
そんな俺の目に入ってきたのは…桃恵だった。
桃恵とは、小学校の頃から仲はよかった。 しかも、かるた教室は同じ時間、クラスは小学校6年間一緒だった…。
かるたの腕前は同じくらいで、清が俺らより上だった。
小5の時、桃恵と今隣のクラスにいる夏修と付き合い始めた…(つい最近、別れたという噂があるが)
俺はその時から、桃恵に話しかけずらくなり、桃恵が近づくと自然に体が反対の方に向いてしまうようになった…
桃恵もその事を察したのか、話しかけてこなくなった。
そして、俺らの距離はどんどん遠のいていった…
今思うと、あの時どうして桃恵にあんな態度をとったのだろう…
ほんとに、俺は馬鹿だった…
桃恵said
あの人、すなわちそれは沖矢 友紀のことである。
清が口にしたくないくらいの嫌いな人であるで、二人の間での呼び名である。
そんな友妃とウチは少なからず仲が良かった。
それが…急に夏修と付き合い始めたとたん、ウチのことを避けるようになった。
もちろんウチのことを気遣ってのことだとは思ったが、少し胸が痛んだのを覚えている。
そして今、再び出会うこととなった…