それから、入学式が終わり、今日は解散になった。
―明日からの中学生活、楽しみだな。
色々楽しみな事はあるけど…隣になった今川君。
今日私に、話しかけてくれた今川君。
―どんな人なのかな。今川君の事、もっと知りたいな。
そんな風に思いながら、帰路に着く。
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次の日。家から中学まで、割と遠いのでチャリ通で登校する事になった。―小さな青い星マークのついた、黒いボディの私の自転車。動かすのは久しぶりで、ちょっと心配だけど、漕ぎ始めてからは結構スムーズだ。
そしてようやく、学校に着いた。たち漕ぎしたりもしたのでちょっと疲れたけど。
―教室に入ると、早速今川君が「よ!」とこっちを見て挨拶してくれた。私も、「今川君、おはよ」と挨拶。私は鞄を開け、中からジャージを取り出して着替える。制服の下に体操服を着ていたので、異性の前でも大丈夫。着替え終わると今度は鞄から一冊の本を出して読書を始めた。